【社長×役員】

変わるマンション管理業界と、変わる日本ハウズイング。

テクノロジーの活用で、社員が「暮らしの提案」に集中できる環境を。

田邊 :マンション管理の仕事は、労働集約型ビジネスの典型、つまり人間の労働力に頼らずして成り立たないビジネスです。ですが近年の日本は、少子高齢化の進行により働き手が減っている状況。当社に限らず、業界内での人手不足は大きな課題になっています。

小佐野:働き手が減っている今、これまでと同じ方法ではなく、一つひとつの仕事の質を重視していくべきだと考えています。そのためには業務の見直しも必要。仕組み化・ルーチン化できる作業は、どんどんAIやRPAなどのテクノロジーを活用していく方針です。また、家庭用が普及している清掃ロボットの分野についても、最近だと業務用の開発が結構進んでいるんです。

マンション管理にテクノロジーを導入することで、我々が本来やるべき業務に、しっかり向き合える体制を作ることができます。そもそも建物の「管理」と聞くと、清掃や設備管理、点検など、言葉通り管理業務をイメージする方が多いですよね。でも、当社はそこにとどまらず、暮らしの中にまで入り込んだ提案を行なっていることが特徴です。マンションにお住まいの方が末永く安心して暮らせる環境を、いかに提案するか。この点が、我々の本来果たすべき使命だと思います。

田邊 :そう考えると、我々にできることは、まだまだ沢山あるんですよね。子育てのしやすい環境づくりとか、高齢者の住み心地を考えたコミュニティづくりとか。そういう人間味のあるサービス、本質的な生活提案を、もっと活発化させていきたいですね。

小佐野:より良い暮らしを追求することって、ゴールがないですし、人にしかできない仕事だと思っています。テクノロジーの活用によって創出できた時間で、我々は居住者や管理組合の方とのコミュニケーションを増やしていく。それを組織ぐるみで行なっていくことが、今後ますます重要になるでしょう。

今の時代に合った、人事制度へと刷新。伝統を守りながらも、変化し続ける組織でありたい。

小佐野:現場の社員がお客様としっかり向き合える環境を作るために、会社として支援できることは色々あります。まさに今、田邊さんがテコ入れしてくださっているところです。

田邊 :先ほどお話しした通り、最新技術を活用した業務効率化はすでに着手をしています。具体的には、契約書類のペーパーレス化や、顧客データを管理する業務システムの導入など。加えて、社員の働き方そのものも見直している最中です。代表的なものが「人事制度の刷新」で、今まで年功序列だった評価制度を、実績を上げている人が報われる制度に変えようと動いているところです。

小佐野:当社が人事制度をここまで大きく変えるのは、久しぶりなことだと思います。かなり抜本的な改革ですよね。

田邊 :まさに。私は前職で人事企画を経験し、当社には2年ほど前に参加したのですが、人事制度については先んじて変更した方がいいと思いました。当社は若手社員も多いですから、頑張れば頑張った分だけリターンがある仕組みの方が、現場の士気も高まると考えます。また、若くして高給を得ている社員がいれば、他の社員にも良い刺激になりますし、シンプルに夢や希望が膨らみますよね。

小佐野:実力に見合った報酬を得られるというのは、今どき当たり前のことかもしれないのですが、当社は歴史が長いだけに、なかなか変更に踏み切れずにいたんです。なのでこうして田邊さんが改革を進めてくださることが、私としても非常にありがたいですね。ほかにも、社員がオフィス以外の場所でも業務ができるようにと「テレワーク」の制度を導入したり、勤務時間をフレキシブルに調整できるように整えたり、様々な角度から変革を起こしてくれています。

田邊 :企業に根付く伝統やDNAは守りつつ、社内の制度など、変えるべきことは積極的に変えていくことが大切だと思います。その点当社には、変化を柔軟に受け止めようとしてくれる役員、社員が多いので非常に助かっています。古い慣習や一つの価値観にとらわれない企業姿勢は、当社の魅力とも言えるでしょう。ちなみに人事制度の改定は、本来2~3年かけて行なうものなんですけど、私は全社員の前で「半年後に新制度をスタートする」と宣言してしまいました。自分を奮い立たせて頑張るほかありません(笑)

小佐野:田邊さんの心意気には、いつも驚かされています(笑)大変だとは思いますが、これからご入社いただく方のためにも、ぜひとも良い制度を作ってください。期待しています。

これから活躍できるのは、「自分はどうしたいのか」を考えられる人。

小佐野:当社社員の共通点は、まじめに実直に物事を進めていける点だと思います。何か目標を示すと、みんな同じ方向にむかって努力できる。非常に素直な社員が多いと思いますよ。

田邊 :ただ、取り巻く環境が変化している中で、今後は「言われたことを素直にやる」だけでなく、そこに「考える」という行為をプラスできる方を求めたいですよね。与えられた目標やミッションの意味・目的を自分で考え、そのために何が必要か?何をすべきか?自分は何をしたいか?といった思考を巡らせられる方。たどり着く答えは人それぞれでいい。ようは、自分が納得した状態で働いてほしいということです。

小佐野:確かにその通りだと思います。私からは業務適性についてですが、マンション管理の仕事は、不動産の売買・仲介と違い、長い時間軸の中でお客様と関係性を築いていきます。そのため、コツコツ地道に信頼を積み重ねていける方はもちろん、コミュニケーションを楽しめる方、好奇心が旺盛な方に向いているでしょう。

知らない世界に興味を持つこと。仕事を楽しむこと。それだけで、人生はもっと充実する。

小佐野:マンションにお住まいの方は実に様々で、なかには富裕層の方、有名企業の経営者、著名人など、普段接することのできない方とも関わる機会があります。それ自体非常に貴重な経験となりますし、多種多様な方とのコミュニケーションを通じて、自然とヒューマンスキルが磨かれていくのも魅力だと思います。

私がいま、就活中の学生や、転職活動中の方に一つ伝えるとするならば、「なんでも興味を持ってもらいたい」。世の中のあらゆる事象に「なぜ?」と疑問を抱いたり、なんとか自分で調べてみようとしたり。なにも、政治に興味を持てとは言いませんよ(笑)遊びでも全然いいです。ただ、好奇心だけは絶やさず持ち続けていた方がいい。その方が、この仕事もずっとずっと楽しくなると思います。

田邊 :私も、社員には「楽しく働いてほしい」と思います。ベタですけど、仕事をしている時間って、人生の大半を占めているじゃないですか。その時間が充実していないと、人生に退屈しちゃいますよね。私個人としては、社員に対して「会社のために滅私奉公して働け」とは思いません。むしろ、自分のために、自分の人生を充実させるために働いた方がいい。それが結果として会社のためになっている、というのが理想形なんじゃないでしょうか。「働く」という行為を楽しみ、我慢をしない。自由に、自分らしく仕事をしてほしいなと思います。


1990年に日本ハウズイングに入社して以来、営業部長や建設工事事業本部長をはじめ、要職を担当。そして2005年には現任である代表取締役に就任する。徹底した現場第一主義を貫き、現在でも全国の拠点を飛び回る日々。20年以上ジョギングを趣味としており、地方拠点に行く際はスーツケースにシューズや着替えを入れて、その土地のジョギングコースを楽しんでいるという。

小佐野 台 代表取締役社長

2017年6月、30年以上勤めた金融機関を退職し、日本ハウズイングに入社。2019年4月より人事総務部長に就任。前職では人事秘書、海外勤務、営業等幅広い業務を経験。短気ではないがせっかちな性格で、「拙速は巧遅に勝る」という言葉をモットーにしている(100%は無理でも、短時間で70%完成できれば十分だと考える)。趣味は週2回のジム通い。主に筋トレとジョギング。

田邊 彰彦 取締役常務執行役員 人事総務部長


※2020年4月現在